かつてのブームを凌駕する熱狂
「親子二世代」と「推し活」が広げたシールの可能性
今、空前のブームを迎えている『ぷっくり系シール(立体シール)』。実は約30年前、これを初めて世に送り出したのが、私たちTCPなのです。
15年ほど前にも着せ替えシールの大きな波がありましたが、今それをはるかに超える規模でブームが再燃しています。これほどまでにシールの収集・交換文化が再び盛り上がると、誰が想像したでしょうか。現在の市場規模は、当時の10倍以上にまで膨れ上がっていると言われています。
なぜ今、これほどまでにシールが熱いのか。その理由は、かつて熱狂した世代が大人になり、子どもと一緒にシール集めを再開している点にあります。子どもだけの楽しみだった市場が、今や親子二世代へと拡大。そこに現代の「推し活」カルチャーも大きな追い風となりました。単なるキャラクターグッズの域を超え、今のファンにとって「いつも手元に置いておきたい宝物」として、ぷっくり系シールやシールブックは唯一無二の存在に生まれ変わったのです。
今期、私たちの事業部において、このシールが名実ともに圧倒的な主軸事業へと成長を遂げているという事実が、その熱狂ぶりを物語っています。
お客様のニーズに合わせて、素早く舵を切る
日本と中国、二つの自社工場で叶える供給力
現在、この『ぷっくり系シール』を一定以上のクオリティで製造できる工場は、世界を見渡してもほんの数社しかありません。しかもその大半が海外のローカル工場であり、市場全体で激しい生産キャパシティの争奪戦が起きています。そんな中、私たちは持ち前の「Don’t be afraid to fail.(失敗を恐れず挑戦し続ける)」の精神で、どこよりも早く、圧倒的なスピード感を持って独自の生産体制の強化へと舵を切ったのです。
まず、当初は別の製品の生産を想定して設立した「北陸工場」を、急増する需要に応えるためシール専業へと転換し、現在は約80名体制でフル稼働させています。さらに、国内だけでは賄いきれない分をカバーするため、2026年4月、中国に約200名規模の新たな自社工場を驚異的な速さで立ち上げ、稼働を開始しました。
この「北陸×中国」の両輪体制をすべて自社内で確立している企業は、この立体シール業界において他にはないと自負しています。他社では半年以上のリードタイムを余儀なくされるなか、私たちが自社コントロールにこだわったのは、お客様を絶対にお待たせしたくないからです。柔軟な短納期・大ロット生産を叶え、国内トップクラスの供給能力でお客様のリクエストにどこよりもフレキシブルに応え続けています。
大切なIPを預かる責任、
そして次のワクワクを届ける挑戦
私たちが多くの大手キャラクターメーカーや版権元から厚い信頼をいただき、強力なパートナーシップを結べている背景には、大切な知的財産(IP)を徹底して守り抜く厳重な情報管理、そして約束を守ろうとする現場一人一人の誠実さがあります。
海外市場において異業種からの新規参入や、それに伴う模倣品リスクが問題視される今、私たちは金型・印刷・加工から最後の包装までをすべて自社内で完結させる「完全一貫体制」を徹底しています。情報が外に漏れるリスクを根底から排除したクローズドな環境だからこそ、安心してお任せいただけるのです。
また、ブームというものは、需要の飽和や一過性で終わるリスクと常に隣り合わせです。主要なメーカー様からも「これまでにない新しいシールを提案してほしい」という高い要望が絶えず寄せられています。それに対し私たちは、素材の組成を知り尽くした強みを活かし、今までなかったマテリアルの組み合わせや新たな表現方法を研究・開発。さらに、本社のデザイナーの企画力と工場の技術力を融合させることで、より迅速に試作から量産へと繋げています。このようにものづくりの現場から新鮮な驚きを発信し続けることも、私たちの使命です。作り手とファンの双方に満足と喜びを届けるクリエイティブファクトリーとして、これからもエンターテインメントの熱狂を支え続けていきます。